「諏訪大社はどこがいいのかな?ひとつだけ行くならどこが一番?見どころや参拝方法も知っておきたい!」
長野県にある諏訪大社と言えば全国的に有名ですね。
諏訪大社は各地にある1万以上の諏訪神社の総本社であり、あの古事記にも登場する歴史ある最古の神社だといわれています。
そんな諏訪大社は、諏訪湖の周辺に4つのお宮があるのをご存知ですか?
ひとつだけ参拝するならどのお宮へ行けばいいのか、このような疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
- 諏訪大社の4つのお宮は何が違うの?
- ひとつだけ参拝するならどこ?
- 諏訪大社それぞれのお宮の見どころは?
そこで今回は、諏訪大社の4つのお宮の特徴や見どころなどを紹介しながら、ひとつだけ参拝するならどこが一番いいのかお話していきます。
また、ゆっくり4つのお宮を巡って参拝する場合のおすすめコースや参拝方法などもご案内していきますので参考にしてください!
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諏訪大社はどこがいい?上社と下社の違いは?4社に上下関係はある?
諏訪大社はどこがいいのでしょうか。
諏訪大社に行く場合、上社と下社の違いや4社に上下関係はあるのかなど気になりますよね。
諏訪大社は長野県の諏訪湖のほとりに4つのお宮があります。
ひとつだけ参拝するならどこがいいのか、4社それぞれの特徴や関係性について簡単にご紹介していきます!
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諏訪大社の4社に上下関係はある?
諏訪大社には諏訪湖の南側に「上社・本宮」と「上社・前宮」があり、北側に「下社・春宮」と「下社・秋宮」があります。
結論から申し上げると4社には上下関係はないため、どこへ参拝しても同じです。
なんとなく本社が最も格式が高いように思えますが、お宮の格の高さはどれも変わりません。
ひとつだけ参拝したい場合も、基本的には自分が行きやすいお宮、行きたいお宮を選んで大丈夫です。
ちなみにすべてのお宮に参拝すると、移動時間を含めておよそ2時間半から3時間ほどかかります。
そのため、時間が無い場合はひとつのお宮だけに参拝する人も多いようです。
なお、4つのお宮にはそれぞれ異なる御祭神がお祀りされており、社殿の造りや配置などもすべて異なります。
自然を活かした配置のため、流れている空気感もお宮ごとに変わりますが、もちろんどの神様が一番ということはありません。
まずはご縁があって行きやすいお宮、心惹かれるお宮をひとつ参拝するといいでしょう。
そして、時間を見つけて、ひとつずつ足を延ばして4つのお宮へも出かけてみてください。
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諏訪大社の上社と下社の違いは?
諏訪大社には上社には本宮と前宮、下社には春宮と秋宮があります。
上社と下社は諏訪湖を挟んで距離も離れていますが、なぜこのような変わった配置になっているのか気になりますね。
実は上社と下社については諸説ありますが、歴史を遡ると元は別の神社だったと考えられています。
もともとは上諏訪神社と下諏訪神社という2つの神社があり、明治の初年に1つの大きな神社になったという記録も残っているようです。
したがって上社と下社は優劣や上下関係を表すものではなく、元の神社の名称の名残を表すものだということですね。
ただし名前の由来については別の説もあります。
諏訪湖の南北を上下として見た場合の名称だという説や、都があった京都から見て上か下かというということで上社と下社になったという説も有力です。
自然そのものをご神体とする自然崇拝の様式の神社なのですが、上社と下社ではその御神体も異なります。
上社では「守屋山」が御神体です。
そして、下社の春宮では「御神木・杉の木」、秋宮では「御神木・イチイの木」が御神体となっています。
同じ格式の諏訪大社のお宮。
しかし、上社と下社は現在でもわずかに異なる特徴を持っていて、それぞれ御朱印も異なります。
諏訪大社にひとつだけ行く場合の選び方
諏訪大社は4つのお宮のどこへ参拝しても同じですが、ひとつだけ行く場合は次のポイントで選ぶのがおすすめです。
- 下社は神様のいる時期を選ぶ
- それぞれのお宮のご利益で選ぶ
- 交通アクセスの良さで選ぶ
- 見てみたい歴史的建造物で選ぶ
- ご縁を感じる場所を選ぶ
諏訪大社をひとつだけ参拝するときは、まず神様がいるかどうかをチェックするのがいいでしょう。
諏訪大社の上社は1年を通して神様がいますが、下社については半年ごとに春宮と秋宮の間を神様が行き来すると考えられています。
季節によっては神様がいない時期がありますので、できれば神様がいる方へ参拝する方がいいかもしれませんね。
また後ほどご紹介しますが、4つのお宮では御祭神が異なるため得られるご利益も変わります。
自分が授けてほしいご利益のあるお宮を選ぶのもおすすめです。
他には交通アクセスの良さや、見てみたい歴史的建造物、季節などで選ぶのも良いでしょう。
さらに、ただなんとなく心が惹かれてご縁を感じるなど、自分の感覚でお宮を選ぶのもおすすめですよ。
諏訪大社ひとつだけ行くならどこが一番いい?諏訪大社のおすすめ
諏訪大社の4つのお宮の中からひとつだけならどこが一番いいのか、それぞれのお宮の特徴からご紹介していきます。
これから初めて参拝するという人は、以下の特徴を参考にしながら行き先を選んでみてください!
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上社「本宮」が一番おすすめの人
建造物や歴史が好きな人におすすめなのが、上社本宮です。
上社・本宮はJR上諏訪の駅から6キロほど離れた守屋山の麓にあります。
こちらは中部地方では唯一の原生林が残る場所で、本殿を持たない「諏訪造り」という独特の様式で拝殿が建築されているのが特徴です。
境内には、徳川家康が寄進した四脚門などの建造物があり、そのうち6棟が国の重要文化財にも指定されています。
また本宮は4つのお宮の中で一番多く歴史的な建造物が残っており、諏訪造りの代表的なお宮です。
境内にある神楽殿は1827年建立で、その佇まいも非常に趣が感じられます。
上社には1年を通して神様がいると言われていますので、いつ訪れても大丈夫です。
日本の伝統的な建造物や、長い歴史に興味がある方は上社・本宮へお参りするのが良いでしょう。
ただし本宮は駅からは少し距離があるため、電車で行く場合はJR上諏訪駅からバスになります。
車で移動できる人なら中央自動車道の諏訪ICから5~10分ほど、無料駐車場もあって便利です。
上社「前宮」が一番おすすめの人
御柱祭に興味がある方、御柱に触れてみたい方におすすめなのが上社前宮です。
上社・前宮は本宮からさらに南東へ2キロほど進んだ高台にあり、とても日当たりが良く明るい雰囲気の場所です。
こちらは、古の時代から豊富な水資源も得られる恵まれた土地だったようですよ。
言い伝えによると、上社・前宮は諏訪大社の御祭神が最初に居を構えた場所であり、諏訪信仰の発祥の地だと考えられています。
諏訪大社では7年に1度、恵みの縁起が良い寅と申の年に拝殿の四方位を支える柱を建て替える「御柱祭」が行われます。
つまり、その4本を間近で見ることができるのです。
御柱祭は諏訪大社で最も大きな神事であり、樹齢の長い巨木のもみの木からは神聖なパワーが伝わってきます。
なかなか4本の御柱を見る機会はありませんよね。
諏訪大社に行くなら御柱にも触れてみたいという方は、上社・前宮を参拝するのが良いでしょう。
なお現在の社殿を建築している木材は、昭和7年の伊勢神宮の御用材が使われており、今でも堂々たる佇まいで見応えも十分です。
前宮も上社なので神様は1年を通していらっしゃいます。
時期はいつ訪れても大丈夫ですが、せっかくなら御柱祭の時期に参拝してみるのもおすすめですよ。
下社「春宮」が一番おすすめの人
JR下諏訪駅から北西へ1キロほど進んだ場所にあり、上社・本宮からは約13キロ離れています。
徒歩で移動するのは厳しいものの駅からは近いので、歩いても15分ほどの距離ですよ。
電車で行く場合は、上社の2社へ行くよりも下社2社の方へ行く方が近くて便利ですね。
春宮では神社の前を真っ直ぐ伸びる道路が800メートルほどありますが、ここはかつて春宮の専用道路だったのだそうです。
境内の入り口に建てられている大鳥居は、1659年に建立されたもの。
諏訪造りの特徴を持つ拝殿はもう1つの下社の秋宮と同じ様式になっています。
また春宮の神楽殿の西にある砥川があり、川の中央に浮島と呼ばれる場所があります。
浮島には浮島社というお社があるのですが、どれだけ川の水が増水しても流されないため下社の七不思議にもなっているのだとか。
それほど大きなお宮ではありませんが、とても厳かで神秘的な雰囲気です。
春宮は神秘的な雰囲気の中で季節の移ろいを感じながら、静かに参拝してみるのもおすすめですよ。
なお下社の春宮には2月1日~7月31日まで神様がいらっしゃいます。
それ以外の時期は、神様が秋宮に移動しますので覚えておいてくださいね。
下社「秋宮」が一番おすすめの人
名宮大工の素晴らしい技法や建築物に興味のある方におすすめなのが、下社秋宮です。
下社の秋宮は春宮から東へ1キロほど離れた場所にあります。
JR下諏訪駅からも1キロほどの距離なので、電車を降りてから歩いても15分ほどです。
秋宮は観光地としても賑わっているお宮で、境内に入るとすぐに樹齢800年という巨木の「根入りの杉」が出迎えてくれます。
さらに神楽殿にはとても立派な注連縄があり、初めて参拝する人はそのスケールの大きさに圧倒されるかもしれません。
神楽殿は1835年に宮大工の立川和四郎二代目・富昌が手がけたもの。
さらにその奥にある御社殿は、1781年に立川和四郎初代・富棟によるものです。
また神楽殿には青銅製で1.7メートルもある狛犬が両脇を守っており、こちらも非常に神秘的で見事なものなのでぜひ見ておきたいところ。
名宮大工の素晴らしい技法や建築物に触れたい方は下、社の秋宮に行くのが良いでしょう。
なお下社の秋宮には8月1日~1月31日まで神様がいらっしゃいますが、それ以外の時期は神様が春宮に移動します。
秋宮の周辺にはお土産ものが買えるお店もたくさんあり、参拝後に周辺をのんびり散策したい方にもおすすめです。
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諏訪大社の見どころやご利益は?諏訪大社のパワースポットも紹介
続いて、諏訪大社の4社の見どころやご利益について詳しく見ていきましょう。
それぞれのお宮の見どころやパワースポットなどもご紹介します!
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諏訪大社とは?概要を紹介
諏訪大社は、先ほどもお話しした通り、長野県の諏訪湖も北と南に4つのお宮がある神社です。
信濃國一之宮であり、全国の諏訪神社の総本社として非常に多くの参拝者が訪れています。
上社の本宮と前宮、下社の春宮と秋宮の場所などの概要は次の通りです。
上社・本宮の概要 | |
住所 | 長野県諏訪市中洲宮山1 |
アクセス | JR中央線「上諏訪駅」から東南へ約6キロ、バスで30分
JR中央線「茅野駅」から徒歩で約45分 中央自動車道の諏訪ICから車で約5~10分 |
電話番号 | 上社・本宮:0266-52-1919 |
参拝可能時間 | 24時間 |
授与所 | 8:30~17:00
※2023年12月時点。感染予防対策で変更になる場合あり |
ご祈祷 | 授与所にて申し込み 受付時間9:00~16:00 |
公式HP | 諏訪大社のトップページ |
上社・前宮の概要 | |
住所 | 長野県茅野市宮川2030 |
アクセス | JR中央線「茅野駅」から徒歩で約35分、バスで約20分
中央自動車道の諏訪ICから車で約5~6分 本宮からは約1.5~2キロあり徒歩で約25分、車で約10分 |
電話番号 | 上社・前宮:0266-72-1606 |
参拝可能時間 | 24時間 |
授与所 | 9:00~16:30
※2023年12月時点。感染予防対策で変更になる場合あり |
ご祈祷 | 受け付けなし |
公式HP | 諏訪大社のトップページ |
上社・春宮の概要 | |
住所 | 長野県諏訪郡下諏訪町193 |
アクセス | JR中央線「下諏訪駅」から徒歩で約15分
中央自動車道の岡谷ICから車で約10分 秋宮から約1~1.5キロあり徒歩で約15分、車で約5分 |
電話番号 | 上社・春宮:0266-27-8316 |
参拝可能時間 | 24時間 |
授与所 | 8:30~16:30
※2023年12月時点。感染予防対策で変更になる場合あり |
ご祈祷 | 受け付けなし |
公式HP | 諏訪大社のトップページ |
上社・秋宮の概要 | |
住所 | 長野県諏訪郡下諏訪町5828 |
アクセス | JR中央線「下諏訪駅」から徒歩で約15分
中央自動車道の岡谷ICから車で約15分 春宮から約1~1.5キロあり徒歩で約15分、車で約5分 |
電話番号 | 上社・秋宮:0266-27-8035 |
参拝可能時間 | 24時間 |
授与所 | 8:30~17:00
※2023年12月時点。感染予防対策で変更になる場合あり |
ご祈祷 | 授与所にて申し込み 受付時間9:00~16:00 |
公式HP | 諏訪大社のトップページ |
諏訪大社の歴史やご由緒
諏訪大社は、古くからこの地の風と水の守護神として信仰されてきた歴史があります。
五穀豊穣の神、武勇の神であり、人々の生命や生活を守る大切な神様として信仰されてきました。
諏訪大社の歴史は古事記や日本書記にも登場しているほど古です。
なんと、持統天皇が勅使を派遣して国を築いたという言い伝えがあります。
また諏訪大社は本殿となる建物はなく、自然そのものを崇拝する古来の信仰が見られるのが大きな特徴です。
上社では「守屋山」の御山が御神体であり、下社では春宮が「御神木の杉の木」、秋宮が「御神木の一位の木」が御神体となっています。
なお諏訪大社には上社の「本宮」と「前宮」、下社の「春宮」と「秋宮」の4つのお宮があるのが特徴です。
諏訪大社の御祭神
諏訪大社の御祭神は、「建御名方神(たけみなかたのかみ)」「八坂刀売神(やさかとめのかみ)」「八重事代主神(やえことしろぬしのかみ)」です。
それぞれのお宮で次の通り、御祭神をお祀りしています。
上社・本宮 | 建御名方神(たけみなかたのかみ) |
上社・前宮 | 八坂刀売神(やさかとめのかみ) |
下社・春宮 | 建御名方神(たけみなかたのかみ)
八坂刀売神(やさかとめのかみ) 八重事代主神(やえことしろぬしのかみ) |
下社・秋宮 | 建御名方神(たけみなかたのかみ)
八坂刀売神(やさかとめのかみ) 八重事代主神(やえことしろぬしのかみ) |
建御名方神(たけみなかたのかみ)は大国主命(おおくにぬしのみこと)の御子神(子供)であり、日本三軍神の勇ましく強い神様として崇拝されています。
八坂刀売神(やさかとめのかみ)は建御名方神の妻であり、五穀豊穣や水の神様として親しまれている女神です。
さらに八重事代主神(やえことしろぬしのかみ)は建御名方神の兄神で、ご神託を告げる神様とされています。
また釣りの神様である恵比寿様と同等とされ、豊漁の神様・商売繁盛の神様としても有名です。
諏訪大社のご利益
諏訪大社のご利益は、人々の生命や生活に関わるすべてといわれています。
参拝すると主に次のようなご利益があるといわれているので、お出かけの際の参考にしてください。
厄除け・心願成就・除災招福・縁結び・安産・子授け・必勝・家内安全・身体健全
病気平癒・合格祈願・交通安全、五穀豊穣・航海安全・水の守護など |
|
上社・本宮 | 勝負運・商売繁盛・子孫繁栄 |
上社・前宮 | 子孫繁栄・病気平癒 |
下社・春宮 | 五穀豊穣・福徳円満・厄除け |
下社・秋宮 | 家内安全・縁結び・子授け |
それぞれのお宮では、諏訪大社のご利益をすべて授かることができます。
特別に願掛けしたいお願い事がある場合は、自分に合ったご利益の高いお宮を優先的に参拝してみるのもおすすめです。
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諏訪大社のパワースポット
諏訪大社は、国内でも有数のパワースポットとしても有名です。
不思議なことに諏訪大社の位置が、他のパワースポットと言われる神社や山と不思議の関係があるのです。
実は、諏訪大社がある場所は茨城県の鹿島神宮との真西であり、富士山と立山を結ぶレイライン上にあります。
さらに日本を横断する中央構造線という断層の上、またはその周辺には霊山や神域と呼ばれるスポットがたくさんあるのです。
そして、諏訪大社もこの断層の上に位置しているのです。
中央断層線の上には、三重の伊勢神宮や高野山、剣山などがありますが、いずれも日本を代表するパワースポットですね。
また諏訪大社のすぐ近くには龍脈が走っており、大地のエネルギーが集まる龍穴が存在すると言われているのです。
諏訪大社がある場所は神秘的なパワーが強く、常に神聖な気が流れるスピリチュアル的にも特別な場所となっています。
ぜひ訪れたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
諏訪大社の上社「本宮」の見どころ
諏訪大社の上社・本宮を参拝する場合の見どころもチェックしておきましょう。
代表的な見どころスポットをいくつかご紹介しますね。
- ①四脚門(よつあしもん)
- ②神楽殿
- ③宝殿
①四脚門(よつあしもん)
徳川家康が国家の安泰を祈願して1608年に寄進したという貴重なもので、本宮では最古の建物です。
別名「勅使門」とも呼ばれており、国の重要文化財に指定されています。
②神楽殿
1827年に建立されたもので、かつてはさまざまな神楽が行われていたという伝統ある建物です。
現在も江戸時代の神事に使われていた神楽の大太鼓が奉納されており、大晦日には太鼓を打つ風習も続いています。
③宝殿
本社には西宝殿と東宝殿という2つの建物があります。
こちらは本殿で最も大切な社殿であり、7年に1度の御柱祭で交互に柱の建て替えを行っている特別な場所です。
宝殿には不思議な水の守護神の言い伝えがあります。
どれだけ干上がっている天気の日でも、軒からは必ず3粒の水滴が落ちると言われているのです。
諏訪大社の上社「前宮」の見どころ
上社の前宮にも見どころはたくさんあります。
前宮は本宮よりもさらに歴史が古いといわれており、諏訪信仰の発祥の地とされています。
参拝したときにチェックしたい見どころをご紹介しますね。
- ①4本の御柱
- ②十間廊(じっけんろう)
- ③水眼(すいが)の清流
①4本の御柱
諏訪大社では7年に1度、拝殿の四方位を支える柱を建て替える「御柱祭」が行われます。
御柱は縁起物で間近で拝むとパワーを授かれるといわれていますので、ぜひ4本すべてに触れてみてください。
御柱のパワーはぜひ受け取りたいですよね。
②十間廊(じっけんろう)
前宮の十間廊では、かつて毎年4月の酉(とり)の祭りでシカの頭を75個も備えていたと言います。
そしてその中には必ず耳が裂けたシカの頭があり、諏訪の七不思議の1つとして今でも語り継がれているのだとか。
現在でも、この場所は古から続く重要な祭典が行われています。
③水眼(すいが)の清流
4本の御柱のすぐ近くには、「水眼の清流」と呼ばれるとても綺麗な水が流れています。
この水は1年を通じて水量や水温が変わらないのだそうです。
ここでは身を清めて禊(みそぎ)の神事を行った言い伝えがあり、現在でも柄杓が置かれていて手を清めることができます。
こちらに立ち寄ったら、ぜひ手を清めてみてください。
諏訪大社の下社「春宮」の見どころ
下社の春宮はそれほど広くありませんが、こちらも参拝するならぜひ見ておきたいスポットがいろいろあります。
有名な見どころをいくつかチェックしておきましょう。
- ①下馬橋(げばばし)
- ②砥川の浮島(浮島社)
- ③御神木(結びの杉)
①下馬橋(げばばし)
御手洗川にかかる下馬橋は、下社では最も古い建造物で室町時代に建立されたものです。
遷座祭などの神事で担がれる御神輿は、この橋の上を渡るのが伝統となっています。
かつては偉いお侍さんなどもこの橋を通るときは馬から下りて渡ったのだとか。
神様を信仰する風情のあるお話ですね。
②砥川の浮島(浮島社)
神楽殿の西にある砥川の真ん中には浮島社があり、どんな大水にも流されない浮島は下社の七不思議の1つになっています。
また川の流れは心身を清めるためにも使われたようで、現在もこの場所では大祓式などの儀式が行われています。
③御神木(結びの杉)
春宮の御神体は、樹齢300年以上と言われる杉の木です。
このご神木は地上からおよそ10mのところで二股に分かれていて、通称「結びの木」とも呼ばれています。
弊拝殿の脇にあり、石垣としめ縄で大切に管理されていて触れることはできません。
その場にいるだけでも厳かな力を感じることができるので、縁結びのご利益を願う人はぜひパワーを受け取ってみてください。
諏訪大社の下社「秋宮」の見どころ
下社の秋宮はご祈祷も受け付けており、参拝者も多く観光地として賑わっています。
こちらのお宮にも見どころはたくさんありますので、その中からいくつかご紹介していきますね。
- ①神楽殿の大注連縄と狛犬
- ②幣拝殿・左右片拝殿
- ③寝入り杉
①神楽殿の大注連縄と狛犬
秋宮は境内に入って正面に、まず神楽殿があります。
神楽殿は重要文化財にもなっており、大注連縄は長さが約13メートルもある非常に立派なものです。
また神楽殿の両脇には、日本一の大きさを誇る青銅製の高さ1.7メートルもある狛犬が鎮座しています。
②幣拝殿(へいはいでん)、左右片拝殿(さゆうかたはいでん)
神楽殿の奥へ進むと二重楼門造りの拝殿と、その左右に片拝殿があります。
現在の建物は国の重要文化財で、立川和四郎初代の富棟によって建立されました。
こちらは春宮と配置などは同じです。
由緒ある歴史的建造物として一度は拝んでみたいですね。
③寝入り杉
秋宮の御神体であるイチイの木は、一般人が入れない場所に生えているといわれていますが、境内に入ってすぐに場所には樹齢800年以上と言われる大きな杉の木があります。
こちらは丑三つ時になると木が枝先を下げてイビキの音が聞こえるという話があり、そこから寝入りの杉と呼ばれるようになったのだとか。
大変長生きしているため、こちらもご神木のようなパワーが伝わってきます。
諏訪大社の参拝方法とは?諏訪大社4社を巡るおすすめのコース!
諏訪大社の参拝方法はどのようにすればいいのでしょうか。
せっかく諏訪大社へ行くなら4社をすべて参拝したいという方のために、おすすめの参拝コースをご紹介します。
ポイントは諏訪湖の北側に下社の春宮と秋宮、南側に上社の本宮と前宮があることです。
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諏訪大社の4社を巡って参拝する方法
4社を巡って参拝するときは、スタート地点はどこでも大丈夫です。
参拝順路に決まりはありません。
電車や徒歩でのおすすめの参拝ルートは次の通りです。
4社巡りのおすすめルート(電車+徒歩など) |
①JR茅野駅→②上社前宮→③上社本宮→④下社秋宮→⑤下社春宮→⑥JR下諏訪駅 |
・JR茅野駅→上社前宮(約1.2㎞、徒歩で約25分、バスで約20分)
・上社前宮→上社本宮(約1.5㎞、徒歩で約25分、バスなし) ・上社本宮→下社秋宮(約15㎞、タクシーで約20~30分) ・下社秋宮→下社春宮(約1.2㎞、徒歩で約25分、バスで約20分) ・下社春宮→JR下諏訪駅(約1.2㎞、徒歩で約25分、バスで約20分) |
電車移動で一番効率良く周るなら、まずはJR茅野駅から上社の2社を周ります。
そこからタクシーで下社まで移動して帰りはJR下諏訪駅というルートがおすすめです。
1.2㎞ほどの距離なら歩いて25分ほどなので、休日などは混み合うバスに乗るより歩いた方が移動はスムーズかもしれません。
上社と下社は距離が15㎞も離れているためタクシーがいいですね。
交通費を節約したいなら一度茅野駅まで戻って下諏訪駅まで移動するのもアリですが、時間がかかります。
なお自家用車の場合は、1社あたり30分ほど参拝するとして、移動時間を含めても4社巡りは2時間半~3時間ほどあれば十分です。
電車や徒歩、上社と下社の間だけタクシーを使う場合は、4社巡りは4~5時間かそれ以上は見ておいた方がいいでしょう。
4社巡ると記念品がもらえる?
諏訪大社の4社をすべて巡り、それぞれのお宮で御朱印をもらうと、最後の神社で特別な記念品がもらえます。
記念品は2023年5月時点では、手のひらサイズの可愛いがま口の小銭入れです。
表面にはご神紋の梶の木の葉が描かれており、ローマ字で「SUWA TAISYA」と書かれています。
また、がま口は季節などにより朱色の秋バージョンなどもあるようです。
過去には特製の巾着袋などもありましたので、定期的に変わるのかもしれませんね。
パワースポットである諏訪大社を訪ねた証としても、記念品が貰えるのはうれしいもの。
何がもらえるか気になる方は、神社に問い合わせして確認してみてくださいね。
まとめ
今回は、「諏訪大社はどこがいい?ひとつだけ行くならどこが一番?見どころや参拝方法も!」について詳しくご紹介しました。
見どころもたくさんある諏訪大社を参拝するときのポイントは次の通りです。
- 諏訪大社は4つのお宮がある
- 4つのお宮に格式の差はない
- 4社どこへお参りしても良い
- ひとつだけなら神様のいる時期に
- ご利益やアクセスで選ぶのもおすすめ
諏訪大社は、4つのお宮がありますが宮ごとの格式の差はありません。
どこを訪れても大丈夫なので、自分の叶えたいご利益や交通の便の良さなどで行きたい宮を訪れるのもいいでしょう。
もちろん4社巡りもおすすめですよ。
諏訪大社は、スピリチュアル的にも国内有数のパワースポットといわれています。
4社巡りをすると特別な記念品ももらえますので、ご利益を授かりながらぜひ巡ってみてくださいね!